2013年5月12日日曜日

『勝ち続ける意志力』読書感想(レビュー)

世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 勝ち続ける意志力』 (Amazon Kindle版)


総合評価★★★★★

『TVゲームをとことんやり続ける』
と聞いて、どう思うだろうか…

私自身ゲームは好きで、高校生ぐらいまではよくやっていた。
それでも「ゲーム」で連想するものは、後ろめたい気持ちでやる。誰からも評価されない。気持ちの逃げ場として続ける…。
そんなところだろうか。

著者(梅原大吾)自身も、ゲーム好きであるが、当然「ゲームばかりやること」に苦しみ、悩み、挫折し、その世界から一度は離れ…。もがきながらも、最後にはゲーム世界に戻り、強烈な意思と努力で勝ち上がって行き、世界チャンピオン、日本で一人しかいないというプロのゲーマーにまで上がっていく。
ゲームだけで生きていくといういわば開拓されていない世界を自分で切り開き、道を開くということは生半可なことではない。

道無き道を自ら切り開き、挫折し、苦しみ、もがき、そしてまた勝ち上がった人間にしか見えない高みに到達できた人間にしか書けない、強い意志に読んでいる私の心も鼓舞された。
さらに著者はその強さだけでなく、単に「自分も甘やかされたいから人に優しくする」のではない、本当に強い人間だけが持ち合わせる人に対する優しさや寛容がこの文章には溢れている。

その強さ、優しさに心動かされ、この本を読む中で何度となく目頭が熱くなった。

自分も現状に甘んじている…。本当にやりたいことを突き抜けるまでやってみる。そんな勇気を与えてくれる本であった。

0 件のコメント:

コメントを投稿